ノルウェーでスキーを楽しむポースケ(イースター)休暇 その1

ノルウェー王国大使館のサイトに掲載されていた、ノルウェーでのスキーツアーの望月の記事をそのまま載せておきます。

第1話

皆さん、初めまして。テレマークスキーのノルウェー公認インストラクター、望月と申します。
長年、長野県でテレマークスキーを指導しております。

今回、友人からの誘いも有りポースケ(イースター)休暇の4月8日から4日間、山の中のヒッタ(別荘のようなもの:Hytte)でスキーツアーを楽しみながら過ごしてきました。

多くのノルウェー人々にとってイースターは重要な日ですが,スキーをたのしむ休暇であるということを長い間聞かされてきました。ノルウェー生ま れのテレマークスキーを長年教えてきた私としては、以前からノルウェーの人たちがどんなふうにスキーで楽しんでいるかたいへん興味があったのです。

少し長くなりますが、この場をお借りしてスキーと共に生まれてくるといわれているノルウェーの人たちが、イースター休暇にスキーで楽しんでいる様子をご紹介します。
 
では写真と共に進めていきましょう。

今回の目的地は南ノルウェーのフィンセ(Finse)からヤイロ(Geilo)にかけて伸びるハリングスカルブ山脈(Hallingskarvet)にあるラグスティンダーレン(Raggsteindalen)という場所です。
フィンセやヤイロはオスロ発のベルゲン特急の途中駅なのでご存知の方も多いと思いますが、このあたりはスキーツアーに向いた山が数多く有り、たくさんのツアーコースがあります。また山小屋も整備されていて、快適にスキーツアーを楽しむ事ができるようになっています。

上の地図ではスキーのツアーコースが赤い線で描かれています。左下のフィンセ(Finse)からたくさんのコースが伸びているのが分かりますね。

さて、出発しましょう。オスロに着いたらまずは電車です。

イースターのお休みということもあって朝早いのですが、大きな荷物やスキーを持った人が目に付きます。

電車がプラットホームに入ってきましたが,私の目の前を大分通り過ぎて止まり、重い荷物を抱え焦ってプラットホームを走りました。

 電車は満席。さらに荷物が大きい人ばかりです。網棚に無造作におかれたクロスカントリースキーがノルウェーらしいですね。
斜め前の席の若者はスキーのコンピューターゲームに興じていました。
 2時間半ほど電車に揺られて、着いたところはオル(ÅL)という駅。たくさんのスキーを持った人がおりていきます。車で迎えにきてくれている人も多いですね

ここからバスでさらに1時間ほどゆられ、ミールランド(MYRLAND)まで。友人のヒッタまではこれからスノーモービルで10Km程行かないとたどり着けません。

ノルウェーでは冬の間、ヒッタに車でたどり着けない場所にあるばあいは、スノーモービルのタクシーサービスのようなものがあります。これは日本 でいうところの別荘管理会社がサービスを提供していて、他に休暇でヒッタに人が来る前に暖房を入れておいたり除雪や荷物の搬入など行なっています。
 スノーモービルは自分でも運転した事がある私でも、荷物用のソリの中で10kmも移動するのは初めての経験です。
両腕を突っ張り身体を固定しながらの移動はたいへんでした。はじめはクロスカントリースキー用に圧雪された道?を走ります。その後は圧雪もない道の 上で、振り落とされそうになる事も何回か。でもまわりの景色は素晴らしいので、両腕の痛みも忘れそうです。

途中、たくさんのクロスカントリーをたのしみス キーヤーを見かけました。子どもも大人も楽しんでいるようです。
20分ほどで到着。これが友人のヒッタです。この後私はさっそく滑りに山に行ったのですが、スキーの話しは次回にしましょう。

第2話へつづく ノルウェーでスキーを楽しむポースケ(イースター)休暇 その2