ノルウェーでスキーを楽しむポースケ(イースター)休暇 その4


ノルウェー王国大使館のサイトに掲載されていた、ポースケ(イースター)休暇中のノルウェーでのスキーツアーの望月の記事をそのまま載せておきます。

第4話


5日間過ごしたヒッタでのイースターも終わりです。帰りもヒッタサービスのスノーモービルを使って駐車場まで約10kmの移動です。

前回一つ言い忘れましたが、このヒッタは屋根の部分と雨どいの部分は全部木で作ってあります。タールのようなものが塗ってあって雪も滑り落ちるようになっていました。木が生活のあらゆるところに生きているノルウェーならではと思います。

帰りの荷物も結構な量です。当日は雨が降るだろうという予想だったので黒いビニール袋で荷物をくるみましたが、結局のところ雨には降られず濡れなくてすみました。


ところでスノーモービルは2人乗り。私は来た時のように荷物のソリの中に入りましたが、あとひとりはどうするのかちょっと心配になりまし た。



ところがまったく心配無用でスノーモービルにロープを結びそれを持ちながらスキーでそのまま10kmを引っ張ってもらいました。あまり後ろを見る事は出来ませんでしたが、私が思うほど特別な事ではなさそうでスノーモービルがスピードを出しても危険な事は無かったようです。
 


スノーモービルのソリから振り落とされまいと必死になりながら撮った写真を載せておきましょう。このときもクロスカントリースキーを楽しんでいる人を多く見かけました。子どもも大人も年齢の分け隔てなくおなじコースを歩いている姿はスキー愛好者のすそ野の広さを感じます。




10kmの楽しい?スノーモービルのツアーも終わって駐車場にもどり、あとは車で帰ります。
しかし、同じ事を考える人が多いのでしょうか、道路へでてみると車が列がオスロに向けての片側車線だけずっと続いています。日本の高速道路では おなじみの光景ですが、ノルウェーではほとんど無い事です。ラジオの道路情報を聞きながら、がまんの運転でした。通常なら3時間半ですむところもこの日は 約6時間ほどかけて帰ってきたのです。



あとできいたところ、近年で最も道路が混雑した日だったらしいです。我慢強いノルウェーの人もこれにはまいったのではないでしょうか。

でも逆に考えるとそれだけヒッタやスキーをするために多くの人がこのイースターの時に出かけたという事になります。スキーを入れるためのルーフボックスを屋根に積んだ車も多くみます。これだけ普通じゃない状況になったとしてもみなさん出かけるというからも、ノルウェーの人のスキーや自然に対しての熱の入れようがよくわかります。



イースターのお休み中の5日間のヒッタ暮らしとスキーツアーでしたが、素晴らしい景観の中でスキーを楽しめる環境が整っていることや子どもからご年配の方までみなさんスキーを楽しまれている様子を目の前にし、スキーを教える者としてたいへんうらやましく感じました。またツアー中にお会いしたノルウェーのみなさんがとても幸せそうで、且つ、大自然の中にいるにもかかわらずどこか気持ちの余裕を感じさせていたのを付け加えておきましょう。


ノルウェーのスキー環境や自然をそのまま日本に持ち込む事は無理ですが、同じ雪が降る国の者として何か少しでも近づければと思いました。またこのレポートを通して日本のみなさんがノルウェーの人たちのヒッタとスキーという生活の大切な部分を垣間見ることができたらうれしく思います。では


第4話 終わり